BLジャンルにはオメガバースという設定の世界観がある。
(ある。と偉そうに言っているが全く詳しくない)
まず設定の簡単な説明。
アルファは男女共に体格が良く知能も高く容姿も美しい。
オメガはどちらかというと小柄で可憐な容姿をしていて[ヒート]と呼ばれる時期があり、その時期は動けなくなるほど強い性衝動に支配されてしまう。
このヒートの時期にアルファにうなじを噛まれるとある意味契約が結ばれた事になり、アルファからはこの契約が破棄出来るが、オメガからは出来ないようだ。
捨てられたオメガは廃人になって死ぬしかないらしい。
オメガは男女共に妊娠可能。
そしてアルファとオメガには『運命の番(つがい)』と呼ばれる互いに強烈に惹かれ合う相手が世界のどこかにいて、本人の意志以外で引き裂かれてしまうと死に至るほどの強い絆らしい。
ジュヒョクとスヒョンは子供の頃に知り合った『運命の番』
どちらも韓国の財閥の敵対する家の御曹司だが強烈に惹かれ合う。
ジュヒョクの継母によってスヒョンは殺されそうになり、スヒョンが死んでしまった…と思ったジュヒョクは心が壊れてしまう。
最初に読んだ時はジュヒョクを「何だこいつ?こいつが死ねばいいのに」と思ってしまうくらい悪い奴だったのだが、読み進めるにつれて、番の絆とジュヒョク本人の愛情が本当に深いのだと思わされた。
愛情が深いからこそ、その愛の向かう先を理不尽に奪われると自暴自棄になってしまうのだろう…にしてもやり過ぎな感は否めないが。
本編完結直前にようやくスヒョンを取り戻した後のジュヒョクは本当に優しく思い遣りのある人間だ。
こんな優しい顔で笑えるんだ。とちょっと笑ってしまえるくらいだ。
前半は鬼みたいに怒鳴ってる顔しかなかったのでそのギャップが少し可愛い。
そして泣き虫でもある。
そこまで辛い思いをしたのかと思うと、子供の心にとんでもない傷を残した大人たちが許せない気持ちになる。
あとジュヒョクも酷いが、正体を明かしたあとのスヒョンもまあまあ酷い。
どちらも御曹司らしく金と権力を駆使して相手を追い込む手法はえげつない。
結局似た者でお似合いだという事か?(笑)
そしてこれは自分の認知…というか、感覚の問題なのだが、ジュヒョクがどうしてもネプチューンの原田泰造さんに見えて仕方がなくて、困っている。
本編は完結したよう(何でそこで?だったが)なので残りは恐らく『外伝』になるのだろうが、韓国マンガの外伝は
「いや、それ本編だろ?何故それを外伝と呼ぶ?」という感じなのが多いので、今はまあ続きを待っている感じか。
#オメガバース #BL #ピッコマ