自分は非常に家族の縁の薄い人間だ。
父は高校時代に旅立ち、母は自分が就職してすぐに父の元へ行った。
そしてひとりっ子である。
30歳の時に結婚したが、妻も若くして鬼籍に入り子供は居なかった。
今は自分も病を得てひとり寂しく療養生活を送っている。
かなり前、会社の女性の同僚が姓名判断に凝っていて
「貴方の苗字って家族の縁が薄いみたいよ」と言われたが、そんなのは自分にはどうしようもない事なので知らん。としか言いようがない。
ファミリーネームというのはどこの国でも気軽には変えられないはずだし。
前に書いた【余命わずかの脇役令嬢】を読む時にも思うのだが、家族という存在に胡座をかいてはいけないと思う。
大切な人が明日も隣にいるとは限らないのだから。
こちらの話もまだ途中までしか読んでいないので、姉が何をどう考えていたのかはハッキリしていないのだが、両親や自分(姉)の好きな相手が妹の方を好きだ…と思い込んでいるようで、妹の話に出て来ていた「セシル」を奪うために画策しているようだ。
好きな相手はハッキリそう言ったようなので思い込みではないだろうが、両親はそうではないだろう。
家族というのは(自分は伝えているつもり・相手も分かってるはず)ですれ違う事が多いかも知れない。
人間は話し合わなければ分かり合えない-時には話し合っても分かり合えないが-生き物なのに。
家族というものに対する甘えがどうしてもあるのだろう。
両親からだけではなく、この姉の方も分かり合おうという努力はしていないように思う。
姉は怠惰で傲慢で悪知恵だけは回るタイプのようで、妹は勤勉で献身的なタイプとして描かれている。
その身勝手な思い込みで相手の人生を奪おうとしたり潰そうとしたりするのが、家族の怖い所でもあるのだろうと思う。
生き物で溢れかえるこの世に生きているなら、そして愛されたいと思う家族がいるなら、心を伝える努力はして欲しいものだ。
取り返しがつかなくなってからでは遅いのだから。
ネットで少女マンガを見ているとこういう姉妹での揉め事を扱った作品はタイトルだけ見ていても結構な数があるので、姉妹というのは大変なのだろうと思う。
男同士だと父の後継者等の権力争いに走っているパターンが多いようだから…男は単純なのだろう。
姉妹どころか男の兄弟も居ない自分にはイマイチ理解出来ない部分がある。
学生時代、友人に
「お前はひとりっ子だから半人前だよな」と言われて結構傷付いたのを思い出して、この歳になっても我ながら女々しいな…と反省したりしている。
#ピッコマ #少女マンガ